隆生福祉会グループは現在400人を超える社員を雇用しています。これまでに5段階の社員研修システムを構築してきました。人材開発に携わる大西 ゆか氏により、その内容が紹介されました。
始めの3年間は職員に対して基礎的研修(テクニカル的かつ専門性のある)を提供します。全ての新入社員は初年度に4日間の研修に参加します。研修は3月に知識修得から始まり、4月にはスキル研修と続きます。その後8月と再度2月に研修があります。1日の研修時間は2時間、指導者はRFの職員が主ですが、時に外部の専門家を招くことがあります。通常日本の職業教育においては概念的な学びが多く、フィンランドほど現場実習に力を入れてはいません。大西氏によれば新人研修では現場で即利用できる技能指導が大切です。
新人研修はフィンランドの現場理解学習に似ている様です。その目的は職場の理念に添い、実践術を身につけること、また隆生福祉会の社員としての適切な対応行動を心がけることです。法人の基礎研修には言葉使い(良い言葉使い、自己表現)や文章表現能力(レポート、コンタクト、指導)が含まれます。 テクニカル的スキル習得目的の研修では以下の内容を学びます。
- 法人の活動理念、精神、行動規範
- コミュニケーション能力、チームワーク、成人としての働き方、ストレス対処法、問題解決能力
- 職業人としての道徳観念、秘密厳守、情報処理
- 法人の職業指針
- ファーストエイド、CPR、職場の安全対策
- 長期ご利用者様への対応方法、介護保険
- 高齢者福祉、一般的な病気、認知症
- 基本の介護スキル(法人理念に準じた)
- 医療行為の基本、予防法
4年目以降、リーダー、チームリーダーへのスキルアップのチャンスや指導者コースへの参加の機会があります。1年目の基礎研修後、研修や試験を通してステイタスを上げる事もできます。
職員は1〜2週間のフィンランド実習を希望する事も可能です。毎年1月に法人全体のセミナーが開催され、フィンランド研修参加者による報告がなされます。フィンランド研修参加者はそのレポートも提出します。それは日常口頭で伝える時間が十分取れないことからレポートを利用することになります。新たにフィンランド研修に参加する職員に対しては全員に対しての準備トレーニング及び2ヶ月のフィンランド語コースを提供します。